明るく、のびのびと
そして、やさしく、たくましく

職員インタビュー

徳丸友美さん

ケアワーカー 11年目 / 寮舎リーダー

Q:この仕事を選んだ理由はなんですか?

A:もともと福祉の専門学校に通っていたのですが、高齢、障害、児童のどの分野に行くか決めていなくて、実習を経ても進路について悩んでいました。そんな時、学校の先生から児童館でのアルバイトを勧められ、卒業まで3年ほど勤めていました。多くの子どもたちと接する中で、騒がしい子や暴力的なところがある子、感情の起伏が激しい子など、気になる子どもたちに出会いました。そんな子どもたちを支援する仕事に就きたいと思い、学校の先生に相談したところ色々な思いを抱えている子どもたちがいる「児童養護施設はどうか?」と勧められました。しかしその時は決心がつかず、学校を卒業後は児童館で働くことにしました。それから児童指導員として10年間働き、一区切りついたので児童養護の世界で働いてみたいと思い今の仕事に就きました。

Q:児童館で働いている間も児童養護施設で働いてみたいという思いはあったのですか?

A:はい!いつも頭の片隅には児童養護施設で働いてみたいという気持ちもありました。同時に学童保育で関わっている気になる子どもたちの成長する姿を見るのも楽しかったので、なかなか次のステップへ進めずにいました。自分の中で10年を一区切りにしようと決めて児童養護業界に入った感じです。

Q:どうして就職先を東京家庭学校に選んだのですか?

A:働き始める前は何処に児童養護施設があるのかも知りませんでした。飯田橋にある福祉職専門のハローワークで児童養護施設の求人を探していたところ、東京家庭学校に出会いました。当時の住んでいた家が施設から自転車で20分くらいの場所にあり「こんなに近くにあったんだ!」というのも決め手の一つですね。他にも5つ程、候補がありましたが、創設者である留岡幸助先生の理念、精神にも触れたことが大きな決め手になりました。

Q:児童養護施設での仕事のやりがいは何ですか?

A:身体の成長は勿論ですが、日々子どもに関わる中で少しずつでも成長していている姿を感じられることですね。例えば、以前はぶっきらぼうなところのある子どもが3~4年一緒に過ごしていると職員を気遣う言葉をかけてくれたり、さり気ない優しさを見せてくれ事があります。働いていると子どもたちのトラブルや喧嘩に対処することもありますが、そんな時こそ子どもたちの抱えている葛藤や気持ち、考えを聞くことができますし、関係ができてくるからこそ、心の成長が感じられます。そういった子どもたちの「日々のちょっとした変化」に気づけることはうれしいですね。

もう一つは職員同士の連携やチームワークが上手くいくことですね。入職して1~2年目の頃の話ですが、なかなか施設に帰ってこない子がいました。どんなに遅く帰ってきてもその子を「待つ」とチームで決め、その姿を見せ続けていきました。

子どもへの対応を話し合って互いに協力し合い、同じ気持ちで養育し続けることで、すぐに結果が出なくとも数年後にその子が何かの判断をするときに思い出してもらえたらいいなと思っています。

Q:家庭学校の特色は何ですか?

A:一つは、他の児童養護施設の職員の方々と話す機会があって感じたことなのですが、高校生以上の年齢の高い子どもたちが施設の行事に積極的に参加したり小さい子どもたちを可愛がってくれるとこですね。そんな高校生たちの姿を年下の子どもたちも見て良い循環を生んでいるのか、年代や人が変わってもこの文化の土台が受け継がれていますね。

もう一つの特色は「子どもと話すこと」を大切にしているところだと思います。「高校生会」といって高校生が話し合う場を設けたり、行事の際はアンケートを取って子どもたちの意見を聞くようにしています。職員から一方的に話すのではなく、子どもの気持ちを受け止めながら対話を大切にしています。日々の暮らしや行事についても一緒に話し合って作り上げていくようにしていますね。

Q:どんな人と一緒に働きたいですか?

A:東京家庭学校として決まったものがあるわけではありませんが、いろいろな大人の姿を子どもたちに見せることができると良いですね!児童養護の業界に入ってくる人は個性的な強い方が多いです。それぞれのいろいろな個性を持った人たちと働くことができて私自身楽しいですし、新卒だけでなく社会人経験もある人も即戦力になります。多種多様な大人がいるということが、子どもに伝わることもとても良い事だと思います。

そしてなにより「子どもの成長を楽しめる人」と一緒に働けるといいなと思います!

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