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職員インタビュー

原啓太さん / 前田由美子さん

自立支援担当職員(自立支援コーディネーター)

原啓太さん 13年目 (2022年時点)
自立支援担当職員(自立支援コーディネーター) 

前田由美子さん 18年目 (2022年時点)
自立支援担当職員(自立支援コーディネーター)

Qこの仕事を選んだ理由は?

中学校のときのクラスメイトに、児童養護施設から通っている子がいたんですよね。ただ、その時は児童養護施設のことはよくわかっていませんでした。その後、大学に進学するタイミングで保育士になりたいと思うようになり、保育士の資格が取得できる大学に入学しました。4年間大学に通う中で実習や様々なジャンルのボランティアに参加しました。そこで、児童養護施設のことを改めて知る機会があり、中学のクラスメイトのことを思い出し関心が高まったのを覚えています。また、授業を受ける中でベタかもしれませんが「傷ついた子たちの心のよりどころになりたい」という理由で児童養護施設への就職を決めました。

前田

自分の子どもが成長し、手が離れてきたタイミングで何かしたいなと思い、学童クラブのアルバイトや児童館の非常勤などをしました。本当は正職員として働きたかったんですが年齢と資格を持っていないという理由でなれなかったんです。そこで、資格を取得しようと思い保育士の専門学校に入学し、授業や実習を通して児童養護施設のことを知りました。卒業後、保育士の資格を活かし、年齢も考慮してくれる仕事を探しているときに児童養護施設が選択肢に上がったんです。

Q家庭学校を選んだ理由は?

2施設見学に行きました。1つ目の施設は施設長の話にネガティブな印象を受けたんですよね。確かに入所してくる児童にはたくさんの課題があり明るいことばかりではないのはわかりますけどね。

それに比べて家庭学校の松田施設長の話はとても前向きで印象が良かったんです。それで家庭学校に決めました。

前田

家庭学校のことは求人情報を見て知りました。採用試験は2施設を受けたのですが施設の雰囲気が家庭学校の方がいいなと思い決めました。

Q自立支援コーディネーターになるまでの経緯は?

7年間グループホームでケアワーカーとして勤務し、8年目で自立支援コーディネーター兼グループホーム主任になりました。

もともと年齢の高い児童のユニットに長くいたのでリービングケア(施設を退所する児童への自立支援)の知識や経験が活かせる?と思っていたのですが、実際は知識不足で困ることは多々ありました。関係機関の活用方法とか・・・。

ただ、家庭学校は自立支援コーディネーターが2名体制なので前田さんに助けてもらったり、他施設の自立支援コーディネーターとつながることで様々な取り組みを知り出来ることを増やしてきました。まだまだですけどね・・・

前田

学童寮(小学校〜高校生)ケアワーカーとして2年間勤務し、3年目に主任になりました。10年目で幼児寮の主任と自立支援コーディネーターを兼務するようになり現在16年目です。10年目のときにちょうど東京都の児童養護施設への自立支援コーディネーターの配置が義務となり、私ともう一人が任命されました。

Q自立支援コーディネーターのやりがい

家庭学校には「高校生会」という取り組みがあります。月1回のペースで高校生がボランティアに行ったり、自立に向けた様々な取り組みに挑戦しています。

この取り組みは自立支援コーディネーターがメインで運営していますが、自分自身もとても楽しませてもらっています。

高校生って何か集まってやるよ!と言ってもめんどくさがりそうな感じがするじゃないですか?なぜか家庭学校の高校生はみんな参加するんですよね。それはうちの強みだと思います。内心面倒くさいって思っているかもしれませんが、やるとなったらみな真面目に取り組むんです。

ボランティアに行くと感謝されるんですよね。その感謝されるという経験もとても大切だと思います。

また、この活動を通して子どもたちの課題も見えてくるのですが、強みもたくさん見えてくるんです。そうなると褒める機会も増えます。褒められる機会が増えると子どもたちも嬉しいですし、次の活動へのやる気も引き出せているのだと思います。

前田

子どもの成長を見られることですね。外にでたときに職員の後ろを歩いていた子が、数年後には職員の前を歩いて「あの電車にのれば早いよ」とか「次はここに行こう」とかリードしてくれて。気づいたら職員がついていく立場になってたんですよね。子どもたちが力をつけたことを実感できた瞬間でしたね。自覚とか責任感とか。

あとは、ケアワーカーのときは私は本園勤務だったのでグループホームの児童と関わることがあまりなかったのですが、自立支援コーディネーターになることで全ての高校生と関わるようになったのはいいなと思っています。

Qボランティア以外の活動はどんなことをしているのですか?

前田

住民票を自分で取りに行ったり、ガス水道電気をつなげるにはどうしたらいいか調べたり、金銭管理を学んだりしています。

Q児童養護施設に興味があるかたに伝えたいことは?

この仕事って、何年やったとしても同じ仕事が続くわけでないんですよね。見ている子どもたちが変わればそれだけ仕事の内容は変わります。子どもたちも日々成長していますし同じ日なんて当然ありません。それに伴い職員のできること、経験もどんどん積み重なっていきます。これもこの仕事の魅力なんだと思います。

ただ経験を積むには当然ある程度の年数、勤務する必要があります。

1年目のときと今では仕事の楽しみ方も違います。例えば料理は新人のころは本当におっくうだったんですよね。今も自分の料理おいしくないって言う子もいれば、おいしいって言ってくれる子もいて笑 でもこれまで築いてきた子どもたちとの関係性があるのでその反応も楽しんでいます。

前田

この仕事は毎日毎日違うことが起きます。掃除をしていても違うし、子どもとご飯を食べていても違うし。長く働いているとその瞬間・瞬間で変化に気づいていけるようになるんです。これがこの仕事の魅力なんだろうなと思います。

施設で働くことに興味ある方は家庭学校にぜひ来てみてください!(^^)!

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