有馬優太さん / 岩楯賀央さん
ケアワーカー1,3年目(2022年時点)
有馬優太さん ケアワーカー3年目(2022年時点)
小学6年〜大学3年 男子のみ 7名ユニット勤務
岩楯賀央さん ケアワーカー1年目(2022年時点)
小学3年~高校3年 男子のみ 6名ユニット勤務
Qこの仕事を選んだ理由は?
大学3年生のときに家庭学校に実習に来ました。実習に行く前には児童養護施設で働こうとは思っていなかったのですが、家庭学校は雰囲気もよくて職員さんもみんな優しくて子どもたちも個性にあふれていていいなと思い就職を考えるようになりました。
大学の授業の一環で、他の施設の見学にも行ったのですが家庭学校が一番いいなと思い就職を決意しました。
もともと子どもが好きで、ボランティアでも子どもと接するものに多く取り組んでいました。その活動の中で、大学の先輩から東京家庭学校を紹介され、最初はアルバイトで仕事を始めました。職員関係の良さなど、先輩から事前に色々聞いていたのですが、実際に働くことで確かめられ、この仕事を選ぶことになりました。
Qこの仕事のやりがいは?
正直まだやりがいは見出せてないです(笑)でも、最近子どもたちが相談してきてくれることがあるんです。この間は中学1年生の男の子が相談してきてくれました。一人の大人として頼ってくれているのかなと思うと「頑張るぞ!」という気持ちになります。今はそれがやりがいかなと思います。
まだそれをつかんでいる途中ですが、今現在は、子どもたちの成長を感じた時にやりがいを感じます。
チームで一緒に動き、チームで決めた方向性に沿って子どもたちを支援していますが、その子どもたちが入所した時から少しでも成長が感じられた時に、この仕事をしていてよかったと嬉しく思います。
Q苦労していることは?
苦労は・・・料理ですね。
今も苦労しているのですが、料理を通して嬉しいなと思うこともあります。
子どもたちみんな魚好きじゃないんですけど、この間ガーリック焼きにして出したんですよね。そしたら一人の子が「魚っぽくなくておいしい!」って言ってくれたんです。
「おいしい」って言われるとやはり嬉しいですね。
たくさんあるんですけど、まずは料理が難しくて。味付けも、スマホでアプリを見ながらでないとちょっと不安になってしまって、大変です。
その他には子どもたちに咄嗟に対応できないこともあります。たまに子どもたちが急に怒ったりとかするとオロオロしてしまうところとか、まだ経験が浅いので対応力といいますか、臨機応変に行動することがまだ苦手だなと思います。
Qこれから頑張っていきたいことは?
料理の腕をあげて、おいしいと思ってもらえるよう頑張りたいです。
あとは、子どもたちとの距離を少しずつでも縮めて頼ってもらえる存在になりたいですね。
施設の建替えによりこれから引っ越しもあるのですが、住む場所が変わっても子どもたちの家は常に安心できる空間になるよう頑張りたいと思っています。
まずは、今、苦労している料理技術の向上をがんばりたいです。
そして、様々な児童養護についての知識も深めていきたいです。大学で4年間、福祉について学んできましたが、まだ知識不足の面や、大学で学べなかったこともたくさんあるので、勉強を続けていきたいです。
Q学生のうちにやっておいた方がいいことは?
やはり料理ですね(笑)1日一回は作るとか、包丁握るとか!
あとは子どもと関わる仕事なので、アルバイトとかボランティアなどで子どもと関わる経験は積んでおくといいのでは?と思います。
例えばスマホゲームやテレビを見るというような、一見仕事と関係なさそうだけれど、子どもたちとの話題や関わりのきっかけにできそうなことに、手当り次第触れていくといいのかなと思います。
僕の場合は、趣味がアーティストのライブに行くことなんですが、子どもたちが興味を持った時に「こういうところに注意した方がいいよ」「何時間前に行かないと物販が売り切れちゃうよ」といった会話ができますね。
アニメも好きなんですが、中学生や高校生の子どもたちはよく見ているので、そこからも会話が弾みます。一緒に体を動かして何かするとかでなくても、一緒にそういった趣味を楽しむところから、子どもたちとの関係性を築いていくこともできます。