高校生会
高校生会とは
自立支援コーディネーターによる「自立支援プログラム」です。 高校生が概ね月1回集まり「面倒なことに取り組もう」をコンセプトに、2014年度よりスタートしました。 「もっと面倒なことに取り組もう」「考動しよう」と年度ごとに目標を掲げ、清掃ボランティアや農業・林業ボランティア、被災地ボランティアなどの活動を通して、自分で考えて、自分で行動する力を身につけられるようにしています。 体を動かすことの心地よさ、達成感、人に感謝される経験などを体感して、目の前にある自立と向き合えるように支援しています。
高校生会の活動
2019年11月 林業ボランティア
東京都日の出村にある「とうきょう林業サポート隊」というボランティア団体さんにお世話になり、檜の枯れ枝の伐採を行ってきました。車で、檜の山林に行きます。初めに、檜に登る為の、登降器の使用方法のレクチャーを受け、試し登り降りを行います。慣れてきたら、実際にのこぎりを使用し、枯れ枝の伐採を行います。檜の下の方から順に枯れ枝を伐採していき、最終的には10メートル程の高さまで登っての作業になります。上へ登れば登るほど、木が細くなり、のこぎりを引くと揺れが大きくなり、少し船酔いした感じになりした。(個人差はあるだろうが)高校生達は高さで恐怖する子もいれば、高さを楽しんでいる子もいましたが皆、真面目に取り組んでおりました。私たちにとって身近ではない『林業』のお仕事を体験させていただき、世の中には様々な仕事があることを知り、その仕事を担っている人がいてくれるからこそ、世の中が成り立っているんだなと考えさせられる機会になりました。
2019年12月 伊勢神宮参拝 町おこしボランティア
新時代を迎え、元号も令和に変わったこともあり、伊勢神宮参拝も目的にし、行き先を三重県に定めました。
初日、青春18切符を使用し、約10時間ほどかけて、三重県まで行きました。電車のタイムテーブルの作成や宿の予約の手配など事前準備は全て高校生が担いました。
二日目、三日目の午前中に伊勢神宮を参拝しました。二日目の午後は『朝熊山麓に花を咲かす会』というボランティア団体の方々にお世話になり、町おこしボランティアを行ってきました。顔合わせに歓迎会を実施してくださり、焚火に当たりながら、豚汁、ふかしたジャガイモをごちそうになりました。その後、ボランティア活動開始。作業内容は、男子は、桃の木植樹用の穴掘り、(ツルハシで地をほぐし、シャベルで土を掘る。)女子は桃の木種植えを行いました。春になると桃の木が生い茂りとても綺麗な景観になるそうです。天気は良好でしたがとても冷たい強風が吹いており、現地のコンディションは悪かったのですが体をたくさん動かし、とても心地よい気持ちで作業を行うことができました。ボランティア終了後も、懇親会を実施してくださいました。ボランティア団体さんの温かいおもてなしに大変感謝し、また一つゆかりの地が出来た事に嬉しく思います。帰りも疲れている中、青春18きっぷを使用し帰路に着きました。
2019年2月 卒園生を囲む会
毎年、卒園生に来てもらい、施設に居た時の生活、退所してからの生活について、助言や今だから言える失敗談等々、高校生に向けて、話をしてもらう機会を設けています。企画立案から当日の準備まですべて高校生が担います。会場設営、生け花、食料の買い出し、盛り付け、ウエルカムボードの作成、卒園生をもてなすために出来ることは何なのか、高校生たちが知恵を出し合いました。この年は中学生も数名参加し、参加者から沢山の質問をし、卒園生から沢山のお言葉を頂けました。身近な先輩たちのお言葉は、職員から言われること以上に身に染みている様子でした。
2018年9月 西日本豪雨災害被災地ボランティア
高校生3名と職員とで、広島県にある小屋浦町という地域へ行き、復興ボランティア活動を行いました。災害建物は土砂によって、倒壊し、柱のみ残っている状態、人が住める状態ではありませんでした。長袖、長ズボン、ラバー軍手、帽子を装着し、住居の中の土砂をスコップでかき集め、外に出し、土嚢袋に入れる作業を行いました。掘り起こしていくうちに、物品や畳などが出てきました。2時間ほどの作業でした。
二日目は同県にある坂町という地域へ行き、復興ボランティア活動を行いました。坂町内は塀が倒れていたり、家も柱だけが残っており、人が住めない状況、営業できない店、仮設住宅も設置されておりました。この日の作業は、クリニック(歯科)で、クリニック内の砂埃を掃いたり、拭いたりする作業でした。熱中症対策で、15分作業をし、15分休憩をするといった流れを徹底しました。作業時間は1時間程でした。